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宗像声楽教室 レッスン内容 / 料金
当教室のレッスンではあらかじめ決められたプログラムに沿って、集中して学んでいただくことをお勧めしております。週に一回以上コンスタントに通われる方は理解が深く、自己流の解釈で練習をすることが少ない為、好不調が少なく数か月で大方の形が出来上がるのに対し、月に1~2回の方ではほとんどの時間を自己流の解釈による練習に充ててしまう為、筋肉に変な癖が付いてしまい、前回のレッスンのレベルに戻すのにレッスン時間のほとんどを費やしてしまいます。結局、長い年数をかけても中途半端な理解で終わってしまい、お互いが不満足な結果で終わってしまう傾向があるからです。
まずは12回のプログラムされたレッスンを12週間以内に消化して頂き、メソードの基礎をご理解頂くことをお勧めしております。その後はコースを継続されるか、必要な時に予約を取って頂くかの選択をして頂くというスタンスで行っています。
具体的な内容
1. 声の仕組みについての理解
宗像声楽教室では声の仕組みについての説明は初回に重点的に行っています。2回目からはレッスンでの説明は最小限に留めて機能的な働きを意識せず、外の感覚で歌えるように導いていきます。
必要以上に体の内部に意識が向くと発声はかえって難しくなり、習得が遠回りになるからです。
自然な発声とは、言葉を話し始めるにつれて身についてしまった身体の様々な癖を除去し、失われていった本能的な感覚に近づける事だと理解して下さい。
2. 発声に対するお互いの認識を統一する
ある程度声楽を学んだ方に多いのが「結果的に前の先生が言っていたことと同じことだから」と勝手に解釈し、注意されない箇所は以前の方法で歌いながら「新しい先生には足りない技術だけを教えてもらおう」とする考え方です。一見、効率的で自然な考えのように思われるかもしれません。
しかし、このように複数のメソードを同時に適用した場合、初めこそ大きな上達が見られますが、いずれ伸び悩むようになります。今の先生(つまり私)は生徒が「自分と同じイメージで歌っている」という前提で次のアドヴァイスに進むので、この時点で考え方の基盤がずれてしまい、後に続く指摘が生徒の発声器官に正しくイメージを伝えられない状態になっていくからです。このような事態を回避する為、経験者には見解の相違が隠されていないかを確認し、発声に対する認識を統一して頂いています。
3. 全ての母音を同じように響くよう調整する
宗像声楽教室で学んで頂くいわゆる『古いタイプのベルカント唱法』は現在一般的に指導されている“発声器官を直接的にコントロールしていく”アプローチとは全く異なった手法で体得されるものです。声が完成された時に機能する身体の仕組みは大きく分けると、
上記に分けられますが、『古いタイプのベルカント唱法』ではこれらの構成要素は決して、その感覚や位置を確認したりするものではありません。”結果的にそうなっていた”程度の意識に留めておくことが大事であり、そうしない限り感情に委ねて歌う事や、自由に歌う感覚は決して手に入りません。
これらの要素の中で最も初めに位置付けしなくてはならないのが頭部の共鳴の感覚です。何故なら、この感覚をつかめば、顎や体に余分な力が入らない限り、その響きとバランスのとれた横隔膜の支えや喉開けの感覚が自然と身についてくるからです。
この頭部の響きをつかむ事が喉に負担をかけず、高い声を楽に出す一番の秘訣で、この響きを歌で使えるようにするために全ての母音を均一に響かせるよう調整する必要があるのです。
男女ともファルセットと胸声※(胸の響きを強調するような意味ではなく、ファルセットに対比する声としての意味で使われている)を結合させるパッサッジョ(passaggio)やチェンジと呼ばれる音域が存在するとされていますが、 特に男声の場合、上の五線付近の音で響きが後ろに行ってしまうか横に広がってしまう日本人に特有といえる大きな問題が存在し、頭部の上方に母音を保ちながらファルセットの意識を混ぜていく感覚を重点的に意識しながら改善していきます。
4. 表情筋の使い方と喉開けを理解する
頭部の共鳴をつかむために、もう一つ重要な要素としてaperto(アペルト:開く)、coperto(コペルト:かぶせる)との表情筋の組み合わせがあります。この組み合わせを正しく理解することにより、軟口蓋・喉頭・口蓋垂・舌といった、本来そのコントロールに手を焼きがちな部位と呼吸との自然なバランスが定まってきます。この表情筋の使い方は非常に微妙で繊細な感覚を必要とし、喉開けに意識が集中している場合は、ほとんど失われている感覚です。表情筋の使い方とアペルト、コペルトの感覚をどう結び付けるかを理解する事によって声の正しいポジションが定まり、安定した声、音程で歌う事が出来るようになります。この時、横隔膜による腹式呼吸は既に理想的なバランスを保ちながら自動的に働き出しているので、表現だけに集中して歌う事が出来るのです
5. 外の感覚だけで自由に歌う
レッスンを終え、自宅であれこれと一人で考えながら声を出してもあまり良い結果は生まれません。発声器官を直接観察する内向きの歌い方に繋がってしまうからです。レッスンと同じように外の感覚で歌うため、具体的にどこがどのように機能していたのか、どんなイメージがその働きに結びついたのかを正確に理解するにはある程度の期間が必要です。歌い手のその日の気分や、歌う直前に思いついた考え等によってこの感覚は簡単に外から内へ、内から外へ移り易く、特にテノールにおいては、これらの迷いによって一瞬で声を崩壊させてしまうような危険性を伴っています。
但し、こういった失敗を恐れるあまり自身の発声器官の様子を確認しながら歌う方向に進んでしまうと内向きの歌い方が定着してしまい、特定の部位への意識が全体の発声器官のバランスを崩してしまうきっかけになる場合があるので注意が必要です。こういった内と外の感覚の違いを理解出来るようになり、外で歌い続けられる『確信』が持てれば舞台に上がる準備は整ったと言えます。
レッスン料金(入会金等の初期費用は頂いておりません)
プログラムに沿った初級者コース
年齢性別不問です。学ぶ意欲さえあれば必ず上達します。曲はこちらが指定します。
受講期間 | 60分×12回(基本的に12週間以内に受講) |
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レッスン料 | 50,000円(レッスン12回分。一回当たり4,166円) |
プログラムに沿った中級者・上級者コース
音大生か同程度の経験者、プロの方向けのコースです。曲は自由に選んで頂けます。
受講期間 | 60分×12回(基本的に12週間以内に受講) |
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レッスン料 | 60,000円(レッスン12回分。1回当たり5,000円) |
1回ごとの予約制個人レッスン
初心者、プロを問わず。1回のみの受講も可能です。
受講期間 | 予約制。60分(初回のみ120分) |
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レッスン料 | 6,000円(初回のみ10,000円) |
短期集中コースレッスン(開催日は不定期です)
開催日は随時トップページ上の新着情報にてお知らせをしております。
初心者・プロを問わず夏休みなどの長期休暇を利用して短期間で集中して学んでいただけるコースです。
通常3カ月かけておこなう12回のコースレッスンを最短6日間で学んで頂くことが可能です。
受講期間 | 60分×12回(6日間~18日間以内に受講) ※1日2回レッスン×6日間~、1日1回レッスン×12日間+6日間の休み |
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レッスン料 | 60,000円(レッスン12回分。1回当たり5,000円) |
全てのコースは12回で終了となります。
その後はコースを継続されるか、一回ごとの予約制になります。レッスン料は6,000円です(60分)
オペラ演技コース
オペラの舞台を目指す生徒さんを対象に月に2回、公民館などでオペラ演技の稽古を行っています。課題として与えられたオペラの名場面の動き方をプロのピアニストの伴奏をバックに学んで頂きます。
レッスン料 | 6,000円(月謝制) |
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よくあるご質問
当教室によく頂く質問をまとめました。
テクニックやメソードに関するご質問と回答は「幸せになるための声」に掲載しております。
- 12回のコースレッスンでどの程度まで歌えるようになりますか?
初心者の方の場合、簡単な練習曲を通じて母音の作り方から学んで頂きます。その後、イタリア古典歌曲か簡単なカンツォーネに取り組み、喉に負担の無い、正しい響きで歌い切る実力を身に付けて頂きます。声楽に必要な基本テクニックはこの12回でほとんど全てお教え致します。
上級者やプロとして活躍中の方でも、最初の内は母音と表情筋の使い方を徹底的にマスターして頂いております。ここが改善されることによって、頭声や横隔膜の使い方は自然なバランスで働くようになり、喉の疲れを感じなくなります。これまでレッスンを受けられた全ての方が「歌った後に喉が疲れなくなった」、「高い音が楽に出るようになった」という感想を口にされています。
- 12回のコースレッスンの内容を教えて下さい
- コースレッスンでは初心者、経験者を問わず、以下のテーマに沿って学んで頂いております(テーマの順番は実際のレッスンの進行順とは異なる場合があります)1 横隔膜を真下に押し付けない吸い方と表情筋の使い方2 正しいハミングの方法と頭声のポジション3 響きの要となる母音イの発音バランス4 喉の奥に引っ込まない母音アの発音バランス5 多くの日本人が苦手とする母音エの発音バランス6 外で鳴っている声、内側で鳴っている声の違い7 甲高さの役割8 母音だけで歌うことの本当の意味9 アペルトとコペルトの違い10 パッサッジョ音域の処理の仕方11 ファルセットの使い方12 幸せ、満足な感情こそが発声の要である理由
- 体験レッスンはないのですか?
- 以前は行っていたのですが、通常12回のレッスンでようやく掴んで頂ける感覚を一時間のレッスンに詰め込んで体験して頂いても理解不能であろうと判断し、現在は行っておりません。1回ごとの予約制レッスンをご予約頂き、判断頂くようお願い致します。
- レッスンではどのような事を重視していますか?
最も重視しているのは歌っている時の意識の方向性です。簡単に言えば「ここをああして、こうして・・・」というように、自分の発声器官を確認しながら声を出す内向きの出し方ではなく、己の全てを露わにする外向きの出し方です。この感覚を身に付ける為、アぺルト(喉の奥を開くこと)、コぺルト(被せる事)、ファルセット、表情筋の組み合わせによる正しい声のポジションを徹底的に理解して頂きます。
ある程度の期間が過ぎると、テクニックを考えなくても、それらのバランスは自動的に整うようになり、自分を信じ、満足した気持ちだけで外の響きで歌えるようになってきます。
- 家では練習出来ないのですが、レッスンだけで上手くなりますか?
残念ながらレッスンだけでは大きな上達は見込めません。カラオケボックスなどを利用すれば、安い料金で練習が可能です。練習の場だけは確保して頂くようお願い致します
- 年齢が高いのですが、本当に関係なく教えて頂けるのでしょうか?
- 基本的な体力さえあれば大丈夫です。当教室のメソードでレッスンを受けられた方は年齢や経験に関係なく、全員が良く響く喉に負担の無い声を獲得されています。これは横隔膜に特別な使い方を覚えさせない当教室のメソードならでは結果で、声や響きが声帯の質や発声に関わる筋肉の強さにほとんど影響を受けていないからこそ実現できる事なのです。
- 先生はどのような方なのですか?
ホームページやブログなどの文章を見て「神経質で気難しそうな人」という印象を持たれた方は是非、1回だけのつもりで単独の個人レッスンを受けてみて下さい。文章にするとどうしても難解になりがちな声楽テクニックの重要な要素を、いかにして面白く、分かり易く伝えるか、毎回奮闘しております。
レッスンにおいて、生徒と先生の関係は常に気軽で対等である必要があります。
これは私がイタリアで発見した、声楽レッスンの在り方を考える上で最も重要な点です。
日本のレッスンで多く見られる先生と生徒の上下関係は、生徒の横隔膜を中心とする体の使い方に緊張を与え、上手く歌えない原因を見えにくくしています。
生徒さんの声はどれだけ私に心を許してくれたかで良くも悪くもなります。
ですから私は出来るだけ聴き手に回り、生徒さんが歌いながら「こうしなくては、ああしなくては」と考えるのではなく、「自分はこれだけ歌えるから聴いて聴いて (^o^)/」と気軽に頼まれるような、存在であり続けたいと思っています。
- どのような生徒さんがいらしてますか?
現在35人の生徒さんにお越し頂いています。10代~80歳の方まで幅広い世代の方々が真剣に学ばれていますが、45~60歳の女性の割合が比較的高いです。声楽家、合唱指導者、音楽教育者、合唱団員、会社員と職種も多岐にわたりますが、殆どの方が過去に別の声楽教室で個人レッスンを経験されており、何らかの発声の悩みや音声障害をお持ちのまま当教室でレッスンを重ねられ、全員が当初の問題や障害を克服されています。勿論、上達にするに従って新たな課題は出てきますが、『歌った後に喉が疲れないこと』を基準に据えれば、殆どの発声の問題は解決出来ると言えます。
- ホールで歌う機会や発表会などはあるのですか?
現在、年に2回ほど音響の良いホールでの発表会(参加費15,000円前後 参加は希望者のみ)を行っています。また、年に2~3回ホールレッスン(参加費7,000円前後)を行っており、本番と同じ環境で他の生徒さんの前で歌ったり、他の生徒さんのレッスンを聴講でき、「収穫が多い!」と皆さん毎回楽しみにされているようです。
- オペラの演技も勉強したいのですが?
オペラの舞台を目指す生徒さんをを対象に月に2回、公民館などでオペラ演技の稽古を行っています。課題として与えられたオペラの名場面の動き方をプロのピアニストの伴奏をバックに学んで頂きます。(月謝制 月額6千円)
当教室は初心者の方、プロの方も分け隔てなく”結果のでる”レッスンを追求しています
当教室のメソードについて、詳しい内容をお知りになりたい方は
"幸せになるための声"ホームページを御覧ください。